真面目な話

ネタ人間に御用の方は明日以降にお願いします。

19日のアレからしばらく考えていたんです。自分の文と文才を。
何も考えていない頃から短編ネタ気質でした。まずオチありき、肉をつけてムリヤリ持っていく。お尻に火がつかないと進まないので時間が無く短編になっている有様。一語一句今も変わっていませんが。まあ時間があっても短編が増えるだけだと思います。

自覚している分で私の創作における思考回路に影響を及ぼしているものが2つあります。
一つが星新一先生のショート・ショート。それまで手当たり次第に本を読んでいた子供が、初めて一人の作家とジャンルに傾倒することになりました。エスプリのきいた文章、短編でありながらの、否短編であるが故のストレートな説得力。短い中に多々盛り込まれたカラクリ。
星新一先生のご活躍をまともに追いかけられる様になる前にお亡くなりになってしまったことが残念でなりません。
詰め込まれた感を感じさせない、しかし深い短編は今でも私の目標とする文章です。

もう一つが、シティボーイズのライブ。そこ、ツッコミ入れない。
不条理さやキャラクター、破天荒っぷりは元より私が一番感銘を受けたのは、別々のくだらないミニコントが繰り広げられていたのに、最後にはそれが一つのポイントへ収束していく点。ただ笑い転げながら見ていたら思いもつかない理由で最後に全てが繋がるというある意味不条理。
最近のイベントでの私の作品は大体このタイプです。大きな一つのテーマにのっとった一見違う話がどこか繋がっているという点で。

短編は一見簡単そうですが必要最低限の内容で深く作るという意味でとても難しく面白いものです。箇条書きでは小説になりませんから。そんな私の文章を読まれる方はどう思われるかわかりませんが。目標がある割にはちっとも向かわず未熟すぎるのは自覚。下手すれば自己完結で満足してしまう危険性も大いに。

この日記も最初は文章の練習の筈でした。1000字に収めようと推敲することしか残っていませんが。どうもネタを出し惜しみするきらいがあります。このネタを今出してもいいものか、と。本と違っていつでも手元にあるという甘えがあるのかもしれません。
文章を書くことは好きなので続けていきたいと思いますが、絵と一緒で試行錯誤しながら量書いていかなければ向上しないのは然り。匙加減が読めずに今に至る。案ずるより産むが易しとはよく言ったものか。