新暗行御史(しんあめんおさ・しんあんぎょうおんし)

 やべえこれ面白いわマジで。
 
 試験前、というかレポートを仕上げなきゃならなかったりノートまとめなきゃならなかったり訳作らなきゃならなかったり練習問題解かなきゃならなかったり、早い話数ヶ月何もしていなかったツケが一気に回ってきているのですが、こうなったのも、(ようやく)教科書が届いたのでついでに他の本も回収した際、新暗行御史(1〜4)も紛れ込んでいたこと。そしてそれを読んでしまったこと。
 気が付きゃ既に2:30。睡魔でボロボロという有り様であります。
 
 
 
 この新暗行御史、結構前から目をつけていたものの、中身を見ていなかったので手をつけるまでにはいたっておりませんでした。
 CLAMPの「新・春香伝」を見ていた私は、まず暗行御史の文字に惹かれました。次に絵。ナイスバディのお姉ちゃげふ。いやいや、私の好きな、リアル調の中に含まれる漫画という非現実世界が微妙に混じった絵柄が心に残りまして。
 
 で、読んでみましたらなんとまあ。最初のほうはまだつかみという感じで原作(モデル)がある話ばかりなのですが、話も結構先は読めるのですが、なんというか。色々なものが詰まっている感じ。おとぎ話をほじくり返しているだけじゃないです。原作があるにも関わらず、独自の世界を構築して進行している、そんな感じ。ただのお話、で終わっていませんこの作品は。決まりきった定規にはまっていません。何回読んでも深いです。
 細かく見ていくと、リアルな絵柄、実はあまりはっきりしない(新しくはないが古くも無い新旧混合)時代設定、キャラクターの多様性。パートナーの少女が若干かけ離れている(色んな意味で)感がありますが、漫画での女性とはそんなものでしょう。どこをとっても、諸所に目を見張るものがあります。
 どこかで見たような気はするけれど、どこにも無い世界。久し振りに諸手を揚げて薦められる漫画に出会えました。
 私はベルセルク読んでいないのでベルセルクとどのくらいかぶっているのかは知ったこっちゃありません。ちょっと似ているらしいのですが。ただ、トライガンと似てると思って見てましたが……結局違っていると判断。
 
 とまあ、後はサンデーの紹介でも見てください。
http://www.s-book.com/plsql/sbc_book?isbn=4091570011
 あ、ちょっとだけリアルなので死体とか流血に敏感な人は注意してくださいね。でも薦めるのは辞めない。